にサシコミが…

2003年7月14日。 前々日辺りからどうも左胸が疼く。前屈みになるとズッキンズッキン痛む気がする。最初は気のせいかと思ってみたり、寝違えて筋肉が痛んでいるんだろうとか軽く考えていた。そういえば数年前、兄が肺の病気になってたような…。同じやつかな?どうだろ?ちょっと心配になって実家の母に電話してみた。左胸が痛いんだけど…とちょっと深刻ぶって言ってみたけど、母もわたしが考えた通り「寝違えたんじゃないの?それか、変な格好でパソコンばっかりやってるから。湿布でも貼っておきなさい」と。そうか、やっぱり寝違えただけか。妙に納得して、胸に湿布を貼ってその晩は寝た。

翌日も痛いなーとは思いつつも、相変わらず仕事はアホのように忙しいからいちいち気にもしていられず、普段通りに出勤。基本的にデスクワークなのに、昼過ぎ辺りから座っているだけで息苦しくなって胸にはサシコミのようなズキンとした例の痛みが断続的に続き、もうこれは明らかに寝違えただけではなかった。左胸だから一瞬心臓かしら?と思ったけど、呼吸に合わせて痛むからきっと肺だ。肺がおかしい。絶対肺だ!!もう今すぐにでも病院に駆け込んでどうにかしたかった。なのに、このクソ忙しい時に「胸が痛いから早退したい」なんてとてもじゃないけど言えず、痛いし苦しいのにグッと堪えながらも淡々と仕事をこなすわたくし。

座っているだけで苦しいくらいだから、いくら狭い事務所とはいえちょっとでも歩くともう死ぬんじゃないかという痛み。痛くて背筋を伸ばせない。何やらトラブった営業さんに呼ばれ、彼の席まで歩くのもいっぱいいっぱいだった。ディスプレイを覗き込み、あーだこーだと指でさしながら説明したり、マウス動かして説明したり。その説明ってのもしんどい。明らかに酸素が足りずに喋れない状態。酸素不足のわたしに気付いた営業さんが「大丈夫?」と心配してくれたけど、「大丈夫です…」と無理して返したら、「あ、そう。ところでコレだけどさぁ〜…」なんてあっさり切り返されてしまう。会社ってこんなもんだ。切ない…。


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