夢再び

肺が膨らんで5日ほど。そろそろ職場に復帰しようかな、でも面倒臭いな、もう辞めたいな、もう少しだけ引き延ばしちゃおっかな…。そんなことを考えながら煙草吸ってゲームやって、療養という名目で自堕落な生活を満喫していた。カテーテル刺したところは縫っただけのことはあって、それなりに痕が残っていたけど、あの嘘みたいな背中の痛みはもうないし、走るのはちょっと怖いけど肺に違和感はないし。

東京に転勤になった友達Dくんが、久しぶりに帰省した。Dくんというのは…、過去ログ探してみたけど、もっと前のやつだ!前のサイトの初期だ!もうないよ!……というわけで省略。

そのDくんが相談したいことがあるからということで、夕飯を兼ねて久しぶりに会うことになった。メインサイトの日記にも軽く書いてあるけど、Dくんの復活愛を勝ち取るためには如何に?という下らない恋愛相談を受けて(彼のイメージからしてそういう類の質問はわたしにしかできないと思われ)、いつも追われるばっかりで追いかけたことのないDくんに、追いかけ専門のわたしがビシっと言ってやって、がはははは!と宴もたけなわになったところで「踊る大捜査線2」をその場もノリで見に行って、青島さぁ〜ん!の余韻に浸りながら日付が変わった頃に帰宅。普通に人と会って遊ぶこと自体が久しぶりだった。彼氏ですら入院してから遊んでいないのに。

まぁそれで帰宅して、風呂でも入ろうかね…と思って部屋に下着やらパジャマを取りに行ったところ!もうその行く途中の階段で!!!


ん?

あれ??

む、胸が…、痛いんですけど…?


それは忘れた頃にやって来るモンスターのようなもので。


認めたくないけど、もうわかっていた。これが何なのかということが。明日の今頃はもう病院のベッドの上なんだということもわかっていた。また風呂にも入れないこともわかっていた。だから、苦しくとも痛くとも、無理矢理風呂に入って、念入りに洗った。むだ毛の処理もした。それから鞄にGBAや読んでいない文庫やMDウォークマンを入れて、前の入院時に余ったテレビカードも入れて、下着とかパジャマとかタオルも入れて、明らかに横にはなれないから座椅子に座ったまま寝ることにした。

でもほどんど起きたまま、朝になった。

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