日の結果次第

一進一退の末、とうとうクランプまで辿り着いた。明日のX線検査の結果が良かったらドレーンとはおさらば!

休日出勤の代休で彼氏が来てくれたりした。前回同様、わたしはかなり汚い。いくら病院内は空調をコントロールしているからって、夏だ。というか、もう秋か。9月だし。ま、そんな汚いわたしを別にどうってこともないらしく、一緒に売店行ったりゴハン食べたり。(病院食、多いから残りを全部食べさせた)同室の川澄さんが、彼氏が帰ってから「かっこいい!オシャレだったねー。美容師さんか何かかしら?」と聞いてきた。その川澄さんの言葉を聞いて他の人も「うんうん、かっこよかった」と。えええええ???というのがわたしの正直な感想。「かっこいい」だけならY先生の方が100倍かっこいいと思う。(笑)オシャレ…なんだろうか。わたしとは基本的に服の趣味が違うからわからない。彼なりの変なこだわりがあるから、それはかっこいいのかなあ。どうなんだろ。わたし、男の子はジーンズにグラフィカルなTシャツとか、そーゆうあっさりしたのが好きなんだけど、彼氏は違うから。BEAMSとかSHIPSとかそーゆう無難なのは大嫌いで、キャサリンハムネットとかゴルチェとか、なんかそんなのが好きみたい。美容師は何でかわからないけど(彼氏は広告代理店の人)、「オシャレな男の人=美容師」というイメージがあるらしい。(笑)よくわかんないけど、彼氏が帰ってから病室内が変なテンションだった。


その川澄さんのこと。わたしが入院した日に子宮全摘の手術をしてICUから戻って来た川澄さん。この時点で何日だ?未だに飲食が一切できない。これはどー考えてもおかしい。入院予定だとこの日退院になっているのに。胃と腸のMRIをやったら腸が全く動いていなくて、だから何か食べたり飲んだりすると胃から下にいかずに全部戻ってきてしまうんだと。原因もわからなくて、担当の婦人科の先生や消化器外科の先生や毎日毎日色んな先生が来ては、腹をさわったり説明したり何か色々している。川澄さんの旦那さんも「こんなの絶対おかしい!」って怒り気味。たくさんの手術同意書には、こんな事例に関しては何も書いてなかったらしい。いちばん確実なのは、もう一度腹を開けてみることだけど、子宮の手術したばっかりでまた手術なんてのはちょっと体力的にも問題があって、とにかく今は点滴で栄養とって腸をマッサージで刺激するしかないとか…。同じ病室で、わたしは川澄さんの前で食事をするのが非常に辛かった。でも川澄さん曰く、のどは渇くけど食欲は全く感じないんだって。それこそおかしい!!


誰も口に出さないけど、たぶん医療ミスじゃないのかなぁ。命に関わる感じではないから大事にはならないけど、こういう小さなミスというか、よくわからないことが病院にはいっぱいあるんだろうなあー…。医者だって人間だし。きっと手を抜いているなんてことはないけど、何かあっても別におかしくはないってことなんだと思う。手術なんて、本人の全く意識のないところで色々されているわけだし。


放射線と抗ガン治療の加藤さんは、その重い病気のわりにはいつも元気だった。ゴハンも残さずもりもり食っていた。お見舞い品の果物ももりもり食っていた。しかもちょっとおすそわけしてくれたり。(笑)だけど、夜、加藤さんは睡眠薬を飲んでいるんだけど(処方されたやつね)、だから寝ているとは思うんだけど、カーテンの向こうから病的な咳が延々と続くのを聞いていると、切なくてたまらなかった。


病院はいつだって切ない。


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